中毒記

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zoom RSS 散らばった点を拾わない(3)

<<   作成日時 : 2011/04/23 06:31   >>

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 底冷えするような嫉妬、あった。
 あった、あった、嘘つき。 
 たしかな事実がそこにあろうとなかろうと、女の内部で嫉妬は所を得て膨れ上がる実在。

 想いが叶えば喜べる。
 届かなければ嘆くのだ。
 
 想いを弔う振りをして嫉妬の井戸を掘っている。

 「おそろしいな」

 独り言ちる。

 「おそろしいな」

 貪婪、じくじくと気味の悪い湿り気の滲み出すような地面を掘りながら、
 冷えきった唄を唇に乗せながら、
 しかしその底にさえ、あたらしい力がどくどくと脈うつ熱気に、
 髪振り乱し血走った目玉の乾いた女はなおも独り言ちて、

 「決して死ねん」

 そうして泥だらけの手にも春の朝は染める、朱の光。

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